■特長
・高強度の締付けが可能で、六角穴をスパナで締めつけるねじです。
・皿頭の頭部に六角穴があるボルトで、一般には、皿キャップとも呼ばれています。
・六角穴は六角穴付きボルト(キャップスクリュー)に比べやや小さくなっています。
・頭部は皿頭形状で、取付け時部材と面一となり出っ張りが気になる所で高強度の締付け必要個所、場所の狭い所など使用し、部材と面一にするため、材料に皿形状のザグリ加工が必要です。
・また近年ではメッキ品の充実によりデザイン面からの使用も増えています。


・細目ねじ---- 並目より細かいピッチ(山と山の間隔)で、振動による緩み止めが大きな目的です。
　　・並目ねじと細目ねじ使い分けのポイントは、
　　　　並目ねじ-----------標準品による経済性・締付作業性
　　　　細目ねじ(極細目)---ゆるみ密さ微調整を必要・肉薄による強度不足



　★ねじの呼び(サイズ)は首下径ｘ全長mmです。
　　頭部分の直径は呼びの約2倍です（M8の場合16mm）、皿角度は90度です。

　
【ピッチ(山と山の間隔)について】
　・並目(標準品)--- 一般品（指定ない場合はこの規格となります）(例M10=p1.5)　
　・細目(鉄一部標準品・SUS製作対応)---- 並目より細かい(緩みとめ）(例M10=p1.25)
　・極細目(鉄SUS共製作対応)--- 細目より更に細かい(緩みとめ）(例M10=p1.0)


【強度と材質】---　一般的に市販されている商品
　　・鋼製SCM435の黒色酸化被膜-----12.9T(M20以下)と10.9T(M22〜M39位まで)
　　・鋼製SCM435のメッキ品---------10.9T（※除く装飾メッキ品）
　　　（装飾メッキ品のクロームとニッケルは引っ張り強度のメーカー保証はございません。）　
　　・ステンレス品(SUSXM7、SUS304系)----A2-70。
　　・チタン（純チタンTi2・チタン合金）が最近多くなっている。

●その他用語
　・全ネジ（押ボルト）---六角雄ねじ首下から全部ネジが切れているもの。
　・半ねじ（中ボルト）---雄ねじで全部ネジが切れていないもの。その長さが半分とは限らない。
　・ピッチ----隣り合う、ねじ山とねじ山の間の距離。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　・有効ネジ部--ボルトが入る長さ。ネジ入り深さ実寸法、保証寸法。
　・不完全ネジ部--完全にネジ山が立ち上がっていない部分。ねじ加工工具の面取り部または
　　　　　　　食い付き部等によって作られたテーパー状の不完全なねじ部。　　　　　　
　・対辺(２面幅)-----六角形のまっすぐな所どうしの間(六角レンチのサイズ)


注）ねじ切り部分の長さはサイズ及びロットにより異なりますため　
　　　必要に応じて事前又はご注文時に備考欄に条件等あればご記載ください。
　　　（下記　写真及び寸法図等は代表サイズでの記載内容となります）