鋼 S25C(N) 10割六角ナット(1種)(焼きならし)

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鋼 S25C(N) 10割六角ナット(1種)(焼きならし)
■10割ナット
・高さが呼び径と同じ約10割(例M10=高さ10mm)の高さのあるナットです。


■S25Cについて
・機械構造用炭素鋼のうち、軟鋼の中でも硬い部類に入る材質となります。
・炭素含有量の代表値は、0.25%となります。炭素量の幅としては、0.20~0.30%です。


■焼きならしについて
・(N)は焼きならしの熱処理記号です。

焼きなましと焼きならしは、簡単に言うと冷却速度が違います。
焼きなましは炉冷なので速度は遅く、焼ならしは炉外で空冷になりますから早くなります。
この違いは金属組織の大きさに関係します。
焼ならしは標準化(Normalizing)と言って、本来の金属組織にするために行いますから、調質の際には焼きムラが生じないようにすることが多いと言われています。
一般的に歯車の調質(約650℃焼入れ・焼戻し)では殆ど前処理として焼ならしを行います。


・焼き入れ:オーステナイト領域からマルテンサイト変態開始温度まで急冷し、マルテンサイトに変態させる処理
・焼き戻し:マルテンサイト組織を加熱し、微細なパーライト組織にさせ、適度な硬さとじん性を持たせる処理
・焼きなまし:材料を加熱し、平衡状態の組織にする処理(もっとも柔らかい状態)
・焼きならし:オーステナイト領域から積極的な冷却を行わずに(マルテンサイト化させず)冷却する処理


■ねじ山の種類
・ISO ねじ(表記M)--- 一般品(指定や記載が無い場合はこのです)
・JIS ねじ(表記M)---M3〜M5まではピッチが違う(旧jisで古いねじ)
・ウイットねじ(表記W)---ぶねじ(インチ呼称)とも言い、建築、設備等一部で流通


■ナットの形状
・1種---片面取りで高さが呼び径の約8割(例M10=高さ8mm)
・2種---両面取りで高さが呼び径の約8割(例M10=高さ8mm)
・3種---両面取りで高さが呼び径の約6割(例M10=高さ6mm)
・4種---上部に面取り、下部に座付(一般流通なし)
・小型---2面幅(平径)が一般のナットに比べ小さい(例M8=12mm)
・JIS----2面幅(平径)が一般のナットに比べ大きい(例M8=14mm)
・10割---高さが呼び径の約10割(例M10=高さ10mm)



■ピッチ(山と山の間隔)について
・並目--- 一般品(指定ない場合はこの規格となります)(例M10=p1.5) 
・細目--- 並目より細かい(緩みとめ)(例M10=p1.25)
・極細目--- 細目より更に細かい(緩みとめ)(例M10=p1.0)


■材質と強度
・SS材(一般品)---4T相当
・SWCH(一般品)---4T相当
・S45C-A(焼入なし)---6T相当
・S45C-H(焼入)---8T相当
・SCM435クロームモリブデン鋼(クロモリ)---10T相当
・ハイテン---F10T



【注意】現品は商品画像と色が異なる場合がございます。

表面処理 呼び
サイズ 商品の有無
M12 (p=1.75) M12 (p=1.75)
M16 (p=2.0) M16 (p=2.0)
M20 (p=2.5) M20 (p=2.5)
M22 (p=2.5) M22 (p=2.5)
M24 (p=3.0) M24 (p=3.0)
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