ねじに関する情報

様々な種類のねじがありますが、いったいどれを選んだらいいのか分からない方や、もっとねじのことについて詳しく知りたい方向けの情報を掲載しています。

表面処理について
表面処理について > さびについて

”さび”とは何ぞや?

「酸化皮膜」すなわち金属が酸素などと化合した化合物のことで、いわゆる「病原菌」と言えます。「さびる」ことにより、もろくかさばってきて、強度や硬度が大きく低下してしまいます。
ところでみなさん、鉄と同様“ヒトもさびる”ことをご存知でしたか?「ヒトがさびるわけない」と思われる方もいるでしょうが、実は“病気の約90%がさびが原因”と言われています。生きてゆくのに欠かせない「あの酸素」がヒトの身体を酸化させてゆくのです。
体内で毒性になった酸素のことを一般には「活性酸素」と呼ばれています。シミ、ソバカスや、今日ではあのガンも活性酸素が原因では?との説が注目を集めています。

さて話を戻して、ヒトと同じく鉄の「病原菌」でもある“さび”を防ぐ方法はないのでしょうか?
様々な科学者の試行錯誤により、今日“合金化”や“金属皮膜”などの方法が幅広く利用されています。

(1)合金化

ステンレス鋼は代表的な例で、鉄とクロームの合金を主体に、ニッケルなどの成分を加えたもの。
表面に酸化皮膜、つまり一種の“さび”である透明で薄い膜が安定して変化しない状態になっています。 「さびない鋼」として有名ですが、実際には「さびにくい鋼」であり、ステンレスの定義はクローム(Cr)を12%以上含んだものです。

(2)金属皮膜

金属皮膜、俗に言う“メッキ”は合金に比べて効果は劣りますがより安価です。
「亜鉛メッキ」が代表例であり、キズや磨耗で内部の鉄が露出した場合にも防さび効果をもちます。これは亜鉛が鉄より高い化学反応性をもつためで、亜鉛が先に腐食され、亜鉛の全てが消費されるまで鉄は保護されます。
逆にクロームやスズなどは鉄よりも反応性が小さいので、キズなどで鉄が露出すると先に鉄が露出し、鉄の腐食が急速に進行します。
メッキにはさび防止を前提として、装飾用など様々な種類があります。
そこで別資料にて、それらメッキのさびの進行状況、すなわち「カルテ」とも言えるデータをご紹介致します。
ヒトと同じで同条件というわけではないので、あくまで“参考資料”としてご参照下さい。
試験方法:塩水噴霧試験