ねじに関する情報

様々な種類のねじがありますが、いったいどれを選んだらいいのか分からない方や、もっとねじのことについて詳しく知りたい方向けの情報を掲載しています。

表面処理について
表面処理について > 装飾用表面処理
金属が、素地のままでは光沢や色・模様などの表現が出来ないとき、装飾用表面処理することにより、金属の表面を皮膜金属の特徴を生かして、素材を美しく仕上げることができる。

1.ユニクロ<光沢クロメート><青・白色クロメート><白メッキ><光沢クロメート処理1種>

正しくは光沢クロメートメッキ。耐食性は有色クロメートより劣ります。
下地に電気亜鉛メッキを貼りフッソ化物を含んだ溶液でクロメート処理を施します。
クロメート被膜はシルバー色です。
皮膜の主成分はクロム酸クロムで組成割合の低い処理剤で光沢を得たもので青銀白色ですが、その組成割合によって 色調は変化する。
厳密にはユニクロメッキとはユナイテッドクロミウム社(USA)の開発した処理方法で、ユニクロームディップコンパウンドという処理液を使い、電気亜鉛メッキ光沢クロメート処理(1種)を施された処理被膜を指します。

装飾用途 塗装 青銀白色

2.ニッケルメッキ(銅下ニッケル)

装飾用に広く用いられるメッキで、表面は銀色でやや少し黄色味がかった輝く光沢を持ちます。
耐食性と外観を向上させる為に、下地に銅メッキや下地用ニッケルメッキを貼り、その上に光沢剤入りのニッケルメッキを貼ります。
ニッケルめっきの特性はめっきを2層3層と重ねると、防錆、防食が増していきます。
この特性をいかして、ねじ・自動車部品・精密部品、など数多く使われています。
ただし、空気中でわずかに変色するので、美観の保持に役立つクロムめっきを利用されることもある。
また、ニッケルの厚めっきは、肉盛や電鋳以外にも適度の硬さや耐食性を利用して多くの工業的用途があります。
その他に、ニッケルめっきは下地めっきとしての効果も高く、金めっき、銀めっき、などの下地めっきとしても利用されています。
一般ねじの標準品は下地用銅メッキ+ニッケルメッキ

装飾用途 塗装耐食 銀色~やや少し黄色味がかった輝き

3.クロームメッキ(ガラクローム)(クローム3号)

通称ガラクローム。
正しくはクローム3号メッキ(研磨加工なし品)。
一般にはクロームメッキと呼ばれており、ピカピカして冷たくシャープな感じで、最も金属感のあるメッキです。
クロームは灰色がかった白色の金属で、磨くと高度の光沢が得られ、まためっき表面が硬く耐磨耗性、耐食性、耐熱性、密着性に優れています。
めっきの最上層に施される薄いクロームめっきは、高級感の金属光沢を放つ色合いが、部品の最終仕上げとして利用されています。
しかし、割れやピンホールが生じ易い事で、それをカバーするため、下地処理として銅やニッケルメッキが施してあります。なお、クロームメッキは利用面から、2つに分類出来ます。

装飾クロームメッキ

青白い光沢を持ち、変色もなく、腐食に対して強い抵抗力を持っているため装飾用としてアクセサリーなどに利用されてます。

硬質クロームメッキ

美観と高い光沢を持ち、硬くて耐摩耗性が大きいことから主に工業用メッキとして用いられます。
ガラクロームメッキとして市販されている、ねじの標準品は2種類あり、ニッケルメッキ+クローム3号メッキの場合と下地用銅メッキ+ニッケルメッキ+スズコバ(クローム代用)がある。

装飾用途 塗装耐食 光沢のある銀白色

4.バフクロームメッキ(クローム2号メッキ)

正しくはクローム2号メッキ。
美観をさらに向上させるためメッキ前にバフ研磨をかけ、素地の表面を滑らかにしてからクロームメッキを施します。外観を重視した装飾用メッキとして利用され、光沢は最良で鏡のように仕上ります。
一般ねじでは、一部つまみねじを除いては、その都度の対応が多く、一般標準品としては在庫はしてない。

装飾用途 塗装 鏡面の様なシルバー

5.スズコバメッキ

クロムめっきの代替めっきとして広く使用されています。
すずとコバルトの合金被膜で、皮膜が白色光沢で、わずかに青みがかっておりコバルトが増加すると黒味を帯びる。
クロムより柔らかく耐磨耗性では劣ますが、耐変色性は良好で、量産が安価で可能です。
ツマミ、スイッチなどの音響部品、事務用品、装飾品などに使われています。
市販品のねじとして、スズコバを一般的にクロムめっき品てして販売されている所も多くあり、用途に応じて確認が必要である。
処理は下地用銅メッキ+ニッケルメッキ+スズコバです。

装飾用途 塗装 わずかに青み白色光沢

6.本金メッキ

電気めっきの下地にニッケルメッキを張り、その上に本物の金を張ります。
金は錆びませんので、価値ある装飾品に利用されています。
また金は装飾以外に電気や熱を良く通す為、電気部品に良く使用され、特に電池の接点などには、金めっきよりも厚く つき、均一電着性に優れている、硬質金めっきが施される。

装飾用途 塗装 金色

7.黄銅メッキ(真鍮めっき)

電気めっきの下地にニッケルメッキを貼り、その上に黄銅を貼ります。
黄銅は銅と亜鉛の合金です。
金と色合いが似ているので、これを代金メッキと呼ぶ人もいますが、金と比べて黄色っぽい色です。
装身具、照明器具、雑貨などに使われています。

装飾用途 塗装 金色

8.クロメート(有色クロメート)・有色クロメート処理(2種)

一般的に単にクロメートと言った場合、有色クロメートを指します。
下地に電気亜鉛メッキを貼り、その上に化成処理であるクロメート処理を施します。
皮膜の主成分はクロム酸クロムで、その組成割合によって色調は変化する。
クロメート被膜は黄色または黄褐色に近 いほど耐食性がよい。
色の薄いものや緑を多く含んだ色はいくぶん耐食性が劣る。
塗装の密着も良い。その他、有色クロメートには、緑色、黒色もあるが、それぞれ、一般的に緑クロメート、黒クロメ ートと呼ばれている。
分類上は上記の3種類(黄褐色・緑・黒)を電気亜鉛メッキ有色クロメート処理(2種)と呼ぶ。

装飾用途 塗装耐食 黄褐色

9.キリンス

落しと同時に光沢を出す酸処理法をいいます。
(光沢浸漬法、または化学研磨法)黄銅に行う酸洗いで、キラキラ輝く光沢に仕上ります。耐食性はよくありません。

装飾用途 塗装 黄色

10.茶ブロンズメッキ(GBメッキ)

いわゆるGBメッキ。
GBメッキは鉄とステンレスでは処理方法が違い、鉄の場合、下地に銅メッキを貼った後、特殊な薬品で色づけ研磨を します。ステンレスの場合は熱処理によりステンレス自体を変色させます。

装飾用途 塗装 茶色

11.銅めっき

銅は酸素を含んだ水により簡単に腐食される弱い金属で、銅めっきを単独で使う事は装飾めっきでは、ほとんどありません。
一般には銅メッキの上にニッケルメッキ、さらにその上にクロームメッキなどの下地用として利用されています。
工業用の銅めっきは、特に通電性および均一電着性を生かして広く利用されています。
その他、古代色メッキを表現する方法として、銅メッキの上に変色防止用の透明塗装皮膜を施して銅色の表面処理とし てのメッキに用いられる場合もあります。

装飾用途 塗装 銅色

12.黒色クロメートメッキ(アエン黒)・クロクロメート

通称 アエン黒メッキとも呼ばれています。
下地に電気亜鉛メッキを貼り、硝酸銀などを含んだ溶液でクロメート処理をすると黒色になります。
比較的安価に黒色のメッキができるため広く利用されています。耐食性は有色クロメートや光沢クロメートより劣ります。
「酢酸系」と「燐酸系」があり、「酢酸系」は仕上がりは綺麗ですが耐食性が悪く、「燐酸系」は耐食性は良いが色が 悪い。弊社の物は酢酸と燐酸を混ぜ、中間をねらっています。弊社では「BC」と表しています。

装飾用途 塗装 黒色

13.BK(SSブラック)

ステンレスを特殊な黒っぽい薬品で黒くする着色法で、ステンレスに対する「黒染め」ということです。
茶色っぽい薬品で染めれば茶色くなり、これを薬品GBと呼んでいる。

装飾用途 塗装 黒色

14.カラーメッキ

電気亜鉛メッキを貼った後、一旦、乾燥させます。その後クロメート処理を施します。
次に薄いアルカリでクロメート被膜の表面を少しはがします。
こうして出来たクロメート被膜上の小さな穴に染料を染め込んで色づけします。

装飾用途 塗装 希望色

15.着色

本来のめっきの色を特殊な処理をして色を変える事をいいます。
銀めっきの古代色、銅めっきのブロンズ、真ちゅうめっきのアンティーク調などがあります。

装飾用途 塗装 希望色